テーマ:簿記
こんにちは。台東区上野・浅草で開業している公認会計士・税理士事務所「アイケイ会計事務所」です。
アイケイ会計事務所は、NPO、ソーシャルビジネスや社会起業家を応援しています。
社会課題の解決に取り組む社会的企業(株式会社などの営利企業や、NPO法人や社団・財団法人などの非営利組織)のスタッフ、経理実務担当者が知っておきたい「簿記」の基礎を、日商簿記3級の試験問題を題材に分かりやすく解説します。
今日は、「商品売買」②売上について見ていきます。
【問題】
次の取引について仕訳しなさい。
得意先に掛けで商品40個(取得原価は@3,000、売価は@5,000)を販売していたが、このうち2個が品違いのため、返品されてきた。 |
【解説】
●問題文を次のように分解します。
①得意先に掛けで商品40個(取得原価は@3,000、売価は@5,000)を販売していたが、②このうち2個が品違いのため、返品されてきた。 |
●順番に仕訳をします。
①得意先に掛けで商品40個(取得原価は@3,000、売価は@5,000)を販売していた ので、売上時に、
借方(左側)に売掛金200,000、貸方(右側)に売上200,000を計上していました。
借方科目 |
金額 |
貸方科目 |
金額 |
売掛金 |
200,000 |
売上 |
200,000 |
②このうち2個(売価@5,000)が品違いのため、返品されてきた(売上戻り) ので、売上時の仕訳の逆仕訳をします。
借方科目 |
金額 |
貸方科目 |
金額 |
売上 |
10,000 |
売掛金 |
10,000 |
【解答】
借方科目 |
金額 |
貸方科目 |
金額 |
売上 |
10,000 |
売掛金 |
10,000 |
【ポイント】
簿記は、借方(左側)に資産、貸方(右側)に負債を記載します。(貸借対照表)
借方 |
貸方 |
資産 |
負債 |
そして、資産は、増加したら借方(左側)に、減少したら貸方(右側)に記入し、逆に、負債は、増加したら貸方(右側)に、減少したら借方(左側)に記入します。
本問では、「売掛金」が資産に属する項目です。
また、借方(左側)に費用、貸方(右側)に収益を記載します。(損益計算書)
借方 |
貸方 |
費用 |
収益 |
そして、費用は、増加したら借方(左側)に、減少したら貸方(右側)に記入し、逆に、収益は、増加したら貸方(右側)に、減少したら借方(左側)に記入します。
本問では、「売上」が収益に属する項目です。