【日曜ブログ】人と自然の共生について~コウノトリの郷の取り組み

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こんにちは。東京都上野・浅草で開業しているNPO法人専門の公認会計士・税理士事務所「アイケイ会計事務所」代表の六浦雅夫です。

週の始まりである日曜は、自分の内面と向き合い、静かに考えることができる大切な時間です。
私の内側にある思いを言葉にして、「日曜ブログ」として不定期に発信していきたいと思います。

第一回の今日は、「人と自然の共生」についてです。

私は、兵庫県豊岡市城崎町の出身です。
豊岡市は、野生のコウノトリの最後の生息地です。コウノトリは、1971年に野生最後の一羽が死に、日本の空から姿を消しました。

原因は、高度経済成長による効率性、利便性の追求です。農業の近代化(乾田化、農薬使用)によりコウノトリの餌場が無くなり、コウノトリ自身も農薬に犯され、コウノトリは生活の場を失ってしまいました。

現在、コウノトリの豊かな生息地を取り戻す取り組みとして、城崎町では人工湿地の整備が行われています。

先日、私も人工湿地を訪れ、人工巣塔の上のコウノトリを見ることができました。

コウノトリが暮らす豊かな環境を壊したのは、他でもない私たち人間です。
人間の力はあまりにも強く、動植物はそれに対抗する術を持ちません。ただ死んでいくしかないのです。

もうこれ以上の効率性、利便性を追求する必要はないのではないか。古き良き時代を取り戻すことはできなくても、ここで立ち止まって、もう一度、人と自然が共生する環境を創り出すことができるのではないか。
それが、私の基本的な問題意識です。

まずは知ること。そして動くこと。それが環境を考える第一歩です。

みんなが同じことをする必要はありません。

私は、少数者の立場で、そして、公認会計士の専門性を活かして、自分にできることを実行しています。

一人では何もできませんが、ひとりひとりが、それぞれの役割を果たせば、必ず大きなことができる、そう信じています。

普段食べているお米を無農薬・減農薬のものに変えること、そんなことから変えていけるのではないでしょうか。

それも身近なことからできる、環境保護への確かな一歩だと思います。

 

【コウノトリの生態と保護のための取り組みについて】
コウノトリは、水田や湿地、河川などを好む水辺の鳥です。肉食性で、水辺の淡水魚、水田の中の小魚やカエル、草地の昆虫、ヘビなど、水辺の生きた生きものを食べます。

かつては、あたりまえに見られたコウノトリですが、明治期の銃による乱獲や第二次世界大戦後の農地のほ場整備、河川改修による湿地の消滅、そして農薬の使用により、コウノトリは絶滅しました。

兵庫県豊岡市は、平成元年にコウノトリの人工飼育繁殖に成功し、市内のコウノトリの郷公園では、今では100羽近いコウノトリが飼育されています。
また、2005年からは自然放鳥が開始され、現在では、野外の生息羽数も50羽を超えています。

私の地元では、このように人と自然の共生できる自然環境の創造に向けた取り組みが行われています。