わかるNPO法人会計基準の解説~財務諸表の注記31(3)事業別損益

テーマ:NPO法人会計基準

 

NPO法人会計基準について、制度会計(会社法、金融商品取引法、税法)が尊重すべき企業会計原則と比較しながら、その特徴を、誰もが理解できるやさしい言葉で、分かりやすく解説したいと思います。

今日は、財務諸表の注記(3)事業別損益について見ていきます。

 

複数の事業を行うNPO法人は、事業の種類ごとに事業費の内訳を表示するか、あるいは、収益も含めて事業別及び管理部門別に損益の状況を表示するか、いずれかの方法で計算書類に注記します。

 

【企業会計原則とは】

企業会計の実務のなかに慣習として発達したもののなかから、一般に公正妥当と認められたところを要約したものです。企業会計原則は、1982年以来、修正が行われておらず、その後、時代に対応して会計基準が順次公表され、会計慣行を補強しています。

会計基準は、企業会計原則に優先して適用されるべき基準とされ、公正なる会計慣行に含まれると解釈されています。つまり、企業会計原則会計全般の公正なる会計慣行をまとめたものであり、個々の論点に関する会計慣行は、各会計基準に委ねられているのです。

【財務諸表の注記】

NPO法人会計基準(同注解)

企業会計原則(同注解)

解説

<財務諸表の注記>
31.財務諸表には、次の事項を注記する。
 
(3)事業費の内訳又は事業別損益の状況を注記する場合には、その内容

【セグメント情報等の開示に関する会計基準】

(セグメント情報の開示項目)
17. 企業は、セグメント情報として、次の事項を開示しなければならない。
(1) 報告セグメントの概要
(2) 報告セグメントの利益(又は損失)、資産、負債及びその他の重要な項目の額並びにその測定方法に関する事項
(3) 省略

事業別損益の開示は、NPO法人間の比較可能性やNPO法人のマネジメント等の観点から非常に重要です。

複数の事業を行う場合は、事業の種類ごとに事業費の内訳を表示するか、あるいは、収益も含めて事業別及び管理部門別に損益の状況を表示するか、いずれかの方法で計算書類に注記します。

その際、一番上にその事業年度に行った事業の名称と管理部門を並べて表示し、その区分ごとに
収益は「受取会費」「受取寄付金」「事業収益」、
費用は「給与手当」「地代家賃」「旅費交通費」
といった勘定科目ごとの金額を記載するようにします。