【日曜ブログ】子どもたちから学ぶ

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こんにちは。東京都台東区上野・浅草で開業しているNPO専門の公認会計士・税理士事務所「アイケイ会計事務所」 代表の六浦雅夫です。

 

漫画「はだしのゲン」について、松江市の小中学校での閲覧制限が話題になっています。

アクセスを制限するのは、とても大人の発想です。大人は「壁」をつくることで守ろうとします。

 

大人は閉ざしている

人は大人になるにつれ、自分を守るため、壁をつくって心を閉ざすようになるようです。

確かに、壁をつくったり閉ざしたりすることで、傷ついたり悲しんだりすることはなくなるかもしれませんが、それは、笑ったり喜んだりする感情も同じく失ってしまうことになることを私は経験として知っています。

子どもたちは、感情をむき出しにして、心を開いて生きているので、傷つきやすいですが、喜びもとても大きくて、だから、本当にキラキラしています。

壁をつくり、閉ざすことは、自分だけの世界、小さな世界にとどまることにもなります。

 

現実から目をそらすな

昨年の夏、戦場ジャーナリストの山本美香さんが内戦が続くシリアで取材中に戦闘に巻き込まれ亡くなりました。

私は、その後の特集番組などで山本美香さんの活動を知り、シリアの厳しい現実を知って、戦時下で、それでも強く生きる市民、女性や幼い子どもたちの姿に衝撃を受けました。

山本美香さんは、私に、「内にこもってないで世界を見なさい、現実を見なさい」と教えてくれました。

次の言葉は山本美香さんが残したもので、私の行動を支えるとても大切な言葉となっています。

「目をそらしても現実が変わるわけではない。

そうであるなら、目を凝らして耳を澄ませば、

今まで見えなかったこと、聞こえなかったことに

気づくだろう。」

 

心揺さぶられたい

年を重ねるにつれ、感受性が衰えていくようです。

傷つきたくないから、心を閉ざして自分を守ろうとします。

心を開いて生きるのは、決して楽ではありません。拒絶され、その度に傷つくことにもなります。

でも、子どもたちを見ていると、そこに生きる喜びがあり、また、共存への希望があるのだと感じます。

私は、心を開いて、この目で現実を見て、感じて、揺さぶられながら生きていきたい。

内にこもってたって、何も変わらないのですから。

視野を広げて、外の世界を「知る」こと、それが社会を変える第一歩になります。