テーマ:日曜ブログ
こんにちは。東京都台東区上野・浅草で開業しているNPO専門の公認会計士・税理士事務所「アイケイ会計事務所」 代表の六浦雅夫です。
先日、NHKのテレビ番組「子どもたちの心の声が聞こえますか?」でいじめについて報道されていました。
誰もが加害者にも被害者にもなる
番組のなかで、いじめを加害者側の問題として、その特徴が次のように語られていました。
被害者に対するねたみやそねみ | いじめることで自分が強いことを示す |
加害者グループの団結につながる | ストレスの発散 |
このように、いじめは“弱いもの”いじめではなく、誰もが加害者にも被害者にもなり得るということです。
落ち度を責める
いじめは、被害者に思い当たるふしがなくても、理由もなく起こるということでしたが、さらに問題なのは、相手に落ち度があった場合、いじめを正当化することです。
加害者は、相手の落ち度を責め、相手に悪いところがあるので、ひどいことをしても/言っても許されると考えるようです。
被害者は、周りから自分の落ち度を責められ、親や教師にまで「あなたにも問題があるんじゃないか」と言われると、追いつめられ孤立し、「自分には価値がない」と自己否定することにもなってしまいます。
ほっとできる場所
大人は、「やられっぱなしでやり返さないあなたが悪い」と、さらに追いつめるようなことを言ったりします。
「やられたらやり返せ」という誤ったメッセージは、いじめの連鎖を生むことにもつながります。
いじめは、子どもだけでなく、大人の世界にもありますが、被害者が声を上げて助けを求めてきたときは、その人の落ち度を責めるのではなく、痛みや苦しみに共感し、寄り添って、やり返さなかった“優しさ”や“強さ”も理解してあげて、その人が息をついてほっとできる場所を提供してあげることが必要なのだと思います。