テーマ:日曜ブログ
こんにちは。東京都台東区上野・浅草で開業しているNPO専門の公認会計士・税理士事務所「アイケイ会計事務所」 代表の六浦雅夫です。
私の実家は兵庫県城崎温泉で旅館を営んでいます。前職の監査法人時代はホテルが主要なクライアントのひとつでした。私にとってホスピタリティー(おもてなし)はとても身近なものです。
日本人のおもてなし
先月、浅草文化観光センターで開かれたハラル食品の勉強会に参加しました。
イスラム教では豚由来の成分やアルコールなどが戒律で禁じられていて、それらの食品を扱った調理器具もムスリム向けには使えないため、ハラル専用のものを用意する必要があるそうです。
パキスタン出身の講師の方が、ご自身の体験として、沖縄の友人宅で受けた「おもてなし」について語ってくれました。
その友人の方は、わざわざ新しい調理器具、食器まで用意して、ハラル対応の豚を使わない「ソーキそば」と「ゴーヤチャンプルー」を作ってもてなしてくれたそうです。
相手を喜ばせたい
ハラル対応のためには、器具を新調することまでは要求されないそうですが、そこまでして「相手を喜ばせよう」としてくれた友人の気持ちがとても嬉しかったと話していました。
さらに、うっかりハラル用じゃない調理器具を使ってパイナップルを切ったことに気づいた友人は、わざわざ新しいパイナップルを買いに走ったそうで、「日本人じゃなければ、そこまでしませんよ」と、日本人のおもてなしの深さに本当に驚いたと話していました。
心を表現する
日本人のおもてなしや相手を思いやる“心”は、私たち日本人にとっては特別なことではなくても、外国人から見れば他の国民にはない特徴なのかもしれません。
それは、日本人の誇れる特長なのだと思います。
一方で、“心”は持っているだけでは十分ではなく、表現しなければ相手に伝わりません。
この国で育まれた私たちの“心”を、どんどん表現して、多くの人に伝えていきたいですね。