【わかる簿記初級】有価証券①購入

テーマ:簿記

 

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社会課題の解決に取り組む社会的企業(株式会社などの営利企業や、NPO法人や社団・財団法人などの非営利組織)のスタッフ、経理実務担当者が知っておきたい「簿記」の基礎を、日商簿記3級の試験問題を題材に分かりやすく解説します。

今日は、「有価証券」①購入について見ていきます。

 

【問題】

次の取引について仕訳しなさい。

売買目的で、X株式会社が発行する株式50株を1株あたり1,000で購入し、代金は売買手数料500とともに小切手を振り出して支払った。

 

【解説】

●問題文を次のように分解します。

売買目的で、X株式会社が発行する株式50株を1株あたり1,000で購入し、②代金は売買手数料500とともに小切手を振り出して支払った

●順番に仕訳をします。

①売買目的で株式50株を1株あたり1,000で購入した ので、借方(左側)に売買目的有価証券50,000を記入します。

借方科目
(かりかた)

金額

貸方科目
(かしかた)

金額

売買目的有価証券

50,000

   

②売買手数料500を支払った ので、借方(左側)に売買目的有価証券500を記入します。(※ 手数料などの付随費用も取得原価に含めます。)

借方科目

金額

貸方科目

金額

売買目的有価証券

500

③代金は小切手を振り出して支払った ので、貸方(右側)に当座預金50,500を記入します。

借方科目

金額

貸方科目

金額

   

当座預金

50,500

●最後に、すべての仕訳を合算します。

 

【解答】

借方科目

金額

貸方科目

金額

売買目的有価証券

50,500

当座預金

50,500

 

【ポイント】

簿記は、借方(左側)に資産、貸方(右側)に負債を記載します。(貸借対照表)

借方

貸方

資産

負債

そして、資産は、増加したら借方(左側)に、減少したら貸方(右側)に記入し、逆に、負債は、増加したら貸方(右側)に、減少したら借方(左側)に記入します。

本問では、「売買目的有価証券」と「当座預金」が資産に属する項目です。