【わかる簿記初級】決算整理②消耗品

テーマ:簿記

 

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社会課題の解決に取り組む社会的企業(株式会社などの営利企業や、NPO法人や社団・財団法人などの非営利組織)のスタッフ、経理実務担当者が知っておきたい「簿記」の基礎を、日商簿記3級の試験問題を題材に分かりやすく解説します。

今日は、「決算整理」②消耗品について見ていきます。

 

【問題】

次の[期末修正事項]にもとづいて、決算整理仕訳をしなさい。

[期末修正事項]
消耗品の未消費高は6,000である。なお、決算時における消耗品費勘定の残高は49,000である。

 

【解説】

●問題文を次のように分解します。

消耗品の未消費高は6,000である。なお、①決算時における消耗品費勘定の残高は49,000である

●順番に仕訳をします。

①決算時における消耗品費勘定の残高は49,000であった ので、購入時に、借方(左側)に消耗品費49,000、貸方(右側)に現金49,000を計上(現金取引を仮定)していました。

借方科目
(かりかた)

金額

貸方科目
(かしかた)

金額

消耗品費

49,000

現金

49,000

②決算において、消耗品の未消費高は6,000であった ので、貸方(右側)に6,000を「消耗品費の減少」として記入し、未消費分を「消耗品」(資産)に振り替えます。

借方科目

金額

貸方科目

金額

消耗品

6,000

消耗品費

6,000

 

【解答】

借方科目

金額

貸方科目

金額

消耗品

6,000

消耗品費

6,000

 

【ポイント】

消耗品の処理には、購入時に費用として処理する方法と、購入時に資産として処理する方法があります。

購入時に費用として処理する方法では、消耗品を購入したときに「消耗品費」(費用)で処理し、決算時に未使用分を「消耗品」(資産)に振り替えます。(本問の方法)

購入時に資産として処理する方法では、消耗品を購入したときに「消耗品」(資産)で処理し、決算時に使用分を「消耗品費」(費用)に振り替えます。